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あんたを、肴に

京都は祇園祭が近づいてきてる。

だからしばらくは飲みに出ない。

鉾が立ち風情が出て悪くないが、

人がまた多くなりいい気はしない。

実際近くに住んでても一度しか、

若いころ誘われて行っただけだ。
 

そんな理由で、オーサカに出たのは金曜日の仕事終わり。

バルサンを焚くとかで手伝いに30分ほど残される。

損な役回りだ。

つまんないことって案外過失に繋がる。

気にするなと人は言うだろう、

でも気にし出すと遺恨はあとあとまでだ。
 

北浜に着いたのは6時半、

サラリーマンたちの口臭にまみれたビジネス街の谷間を

スイスイと歩いてく。

何度来ても、

まだまだかと思わずいられないまま進む。

イメージよりいつも遠い。
 

カウンターに先客はなく奥のテーブルに一組、

掛けのカバンを壁に引っ掻け、

堅い木の長椅子に腰かける。

美人スタッフはすぐに気づいてくれ、

笑顔を見せる。

愛嬌とゆうのは

こうゆう子のためにある言葉だろう。

ビールのメニューで気になったのは

呉のビール、

最近はホンマ新しいクラフトビールがたくさんあって

とても追い付けない。

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IPAらしい、こいつを一杯目に。

そしてフードのメニューからは

厚切りベーコンとちくわの磯辺揚げを注文する。


「好きですね」と彼女、好きだけどなかなかないのよね。

居酒屋でも必ず置いてるとは限らない。

だから、あるとこじゃ頼む。

ビールを手渡され、

「連休はビールのイベントもありますよ」とチラシを一枚、

見ると我が地元でやってる。

学生が増えたからオーガスタフェスが当たったから、

理由は幾つかあるだろうがね、

チラシにはそれほど魅力的なもん感じ取れなかった。

ま、人は人、

なにが美人か人によって違うよに

なにが魅力的かも違う。
 

二杯目は青森のクラフトビール、

また向こうに行くのでスマホで調べてみたら、

なんと弘前で、

駅からも歩いて行けそうな距離にブルワリーがあった。

タイミング合えば行けるかもしれないな。
 

タイトルはね、そのとき浮かんだ。

忙しく動いてる美人スタッフを見ながら

クラフトビールを飲んでる自分をね、

不気味だと思いつつオーサカ弁がそれに合う気がしてね。


一時間ほどいたのかな、

本町の駅まで歩いて堺筋線に乗った。

二つ先の南森町で下りて

いつものよに『モッシュ』へと。

先客は若い子が一人、

見かけたことのあるジンのボトルがあって

それをロックでもらったよ。

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まぁいろいろと飲んだ、

久しぶりにシガーもね。

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客も老カップル、

サラリーマンの四人組にOL二人組、

寄せては返す波のよに増えては減り、

またってときようやく重い腰を上げたか。

たくさん飲んで、

JRで帰ったんだが

案の定乗り過ごして一つ先で気づいて、

ホームから駅のロータリーに目をやるとバスがね、

うちの前を通るのが止まってた。

間に合うかと階段を這うよに上がって改札を抜け、

転がるよにまた階段を下りて、

飛び込むよなバスに乗り込んだんだよ。

もうね、ベロベロの酔っ払い。

石投げられても仕方ないほどの泥酔者、

キツかったわ…。

 

それでもなんとかちゃんと、

降りるべき停留所で降りることが出来たのは

まだ酒の神様が見捨ててないってこと、

たぶんそうなんじゃないかと思うわけよ。


by wanio1507 | 2018-07-16 13:37 | 酔い | Comments(0)