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じじいすごむ

貧乏ストリートと呼ばれる通りがある。
バスで走ってると同じ町名が三つほど続くとこで、
左手には古い団地があり、右は閑静な住宅街、
荒くれ者がいたのも今となってはなつかしい話、
酒屋もなくなりスーパーもなくなり銭湯もなくなった。
ファミレスやコンビニがポツポツあるだけ、若者の数も多くないだろう。
 
その団地に友達は数十年住んでいる。
エレベーターが付き風呂が付き、駐車場も今ではある。
荒くれ者と書いたが、
公団って各世帯で一部屋の値が違うから、昔はマトモじゃない人が多かった。
世帯の稼ぎによって値が決まる、だから貧乏な人が多かった。
 
団地の今は年寄りが多い。
友達のよな世代も少なくないと聞くけど二十代の夫婦や家族はあまりいない。
小さい子供を見かけなくなったと言っていた。
小学生の数も減って近くにある学校もずいぶんクラスが減っているとか。
少子高齢化ってのがテキメンに表れてる。
 
タイトルのじじいはそこでバスを降りた。
「五分くらい遅く出ろや」乗り込むとすぐ運転席まで行くとそう声をかけ
断られると名前を聞き凄んだ。
昭和レトロのよな脅し方だった。
そういや伏見でヤクザが最近もめてるが彼らもきっと似たようなことを未だにしてるんだろう。
運転手の名を聞き脅しつつ無理を言うことは威力業務妨害になるんじゃないのか、
きっと運転席にはカメラがあるからその一部始終映ってるんだろう。
 
醜い。
あんなじじいにはなりたくない。

by wanio1507 | 2017-02-20 21:09 | 戯言 | Comments(0)