金曜日、昼から抜けてサンダーバードで金沢へ向かう。
昼の便って一時間に一本しかないねやね、知らんかった。
自由席は3両、思ったより乗っていた。
琵琶湖の西を走る特急、にわか雨に虹がかかる。
駅弁を食べ終えるとうつらうつら、
雪化粧の記憶しかない余呉辺りで目を覚ますと雨、
鉛色の空だ。
ある人に言わせると日本海の冬はこれだとなるらしい。
陰鬱な空に雪、寒い寒い冬の到来だと。
3時過ぎに金沢に着く。
雨はやんでるものの路面は濡れている。
空気は凛と冷えきっている。
この冷たさが北陸、全く違う。
早い時間からやってるらしいクラフトビールの店、
スマホで調べた店に向かう。
金沢は何度か訪れたことがあり、
土地勘はあるんだ。
繁華街、片町にそこはあった。
裏通りとゆうかあまり店のない通り、
小さなビルの1階でね、一見するとわからない。
ケーキ屋とか雑貨屋とかそんな感じ、
明るくてね、真新しい。
メニューは黒板にあるだけの樽生ビール、
タップは6つほどあった。
今流行りのスタイルだ。
クラフトビールのブーム、やはりかなり来てる。
金沢の地ビールを思って訊くと置いてないと。
新潟やら三重やらスコットランドやらアメリカやら、
寒かったのもあって度数の高いのをもらう。
IPA らしいが濃くてあの独特な味わいは薄れ仄かに…。
店は今年出来たばかりだと言う。
金沢の地ビールならと何軒かメモ書いて教えてくれた。
一軒は昼からやってると言っていた。
店主は若く、
大学はオーサカだったようでちょっと話が盛り上がる。
二年ほど働き金沢に戻ってきてこの店を始めたんだそうな。
6時近くまでいてビールも五杯くらい飲んだか、酔ったわ。
6時オープンの老舗のバー、
十年くらい前に入ったことある『バースプーン』、
金沢といえばここと知らぬ人はいないバーだ。
バーボンをストレートでもらった。
ブラントンだったか。
なんでも最近25周年とかでホテルでパーティをしたらい。
あちこちでそんな話を耳にするよな。
ここも全国的に有名だからね、
たくさんの人が来て祝ってもらったと店主はおっしゃってた。
いろいろと話したんやがね、
結構酔ってしまってね、
もう一杯バーボン飲んで高岡行きに乗ったのは8時過ぎてたか。
ホテル入るまえに『モヒートモヒート』でジントニック、
一杯しか飲めなかったわ…。