今まで何度かミナミで飲んだ話をしてきて、
たぶん批判的なことが多かっだ。
愛してるから故に、
なんて手垢付いた言葉を飾る気はなく、
本音は本音として今更言えば、
やはりオーサカ人だなんて痛感する場所で、
自分の立ち位置ゆうか気質なりなんなりを
否応なしに感じざる得ない。
それってきっと誰しもがあるとこだろう。
ちょっと早めに地下鉄で着き、
地下街をぶらぶらしてると揉みほぐしの店を見つけた。
入り口で訊くと今ならすぐ出来るとのこと、
二週間ぐらい前からね、首がすごく痛みがあったんよ。
迷わず入り揉んでもらう。
ちょうど5時を過ぎたとこで終了、法善寺を目指す。
雨がパラパラ降っていて、
地上は行き交う人もまた少なくない。
路地奥を覗くと看板に灯は点いていた。
扉を開けカウンター奥までゆく。
バックと傘を壁にかけ、椅子に腰かける。
とりあえずは生ビールだ。
ラジオは相撲、名古屋場所かなんかだったか?
小腹が空いてたんで牛せんを頼み、
二杯目はやはり余市だろうか。
ずいぶん飲んでない、
とゆうよりこのバー以外じゃ飲まない。
実際ボトルも見なくなった。
まだね、
宮城峡やら山崎やら竹鶴やらのボトルは見かけるが
バックバーに余市並んでるとこはずいぶん見てないなぁ。
ロックでもらう。
まったりと飲む。
大相撲の中継が終わるころ
6時を過ぎると常連が顔を出す。
土曜日とはいえ働いてる人はいる。
三杯ほどウィスキー、
飲み終えて店を出、地下鉄に乗る。
淀屋橋で下りたら北新地へと足を運ぶ。
雨は傘要らず、人は少ない。
やはり平日に社用族は来るだけか…。
しかし、
年寄りを多く見たのは気のせいなのだろうか。
それともなにか違う理由があるのか、
わからぬまま『バーK』へ、
三度目だからもうすんなり着く。
いろいろ話したいこと聞きたいこともあったのに、
絡みなしで樽出しボウモア、ストレートで静かに飲む。
なんだろな…。