台風がちょうど西日本直撃だと、
休みに入る前からニュースは伝えていた。
自転車並みのスピードで
九州四国の間を抜けてくるよなこと、
ちょうど行こうと思ってたとこに来るじゃないかと日曜日、
真剣にいろいろ考えてみたが変えず、
前日の昼過ぎにメールが来た。
15日は運休と。
その日は、
島根県松江から広島県の呉に行く予定だった。
去年は大雨被害で行けずキャンセル、
今年は台風でまたキャンセルか…。
どうも相性が良くない。
松江で二夜過ごすしかない。
岡山の古いパン屋で
カレーパンを三つ買い
高速バスに乗り込んだのは11時、
風は強く雲は多いが紺碧の空、
暑さにも変わりない。
35度はあるだろう。
バスは混んでいたが
幸いにも隣に座る人はなかった。
道路は思ったより空いていた。
休憩はひるぜんサービスエリア、ここも混んでいた。
ひるぜんサービスエリアといえば、思い出がある。
もう10年も前だがね、
バイクで山陰に来たときここで給油したんだ。
ナンバープレートが風圧で曲がっていてね、
もともとちょっと切れ目があったりはしてたんだが
高速で走ってそうなった。
ここで気づいて紐で固定しようとバックを背負って、
それを留めてた紐でね。
そのせいで走ってる途中、
胸のポケットに入れてた携帯電話を落としちゃった。
大変だったよ、そのあとの旅がね。
勿論それをきっかけで山陰に来なくなったわけじゃない。
でもあの頃はよく来てた。
松江も暑かった。
こんなに暑い?って言いたくなるくらいに、
たぶんその日オーサカより暑かったろう。
昼飯代わりの駅弁を二つ買い、
橋のたもとにあるホテルへ向かう。
松江とゆうのは水の町だ。
湖がすぐそばにあり川がある。
城もあり堀もある。
古いものも多く残り、
明治のころ小泉八雲がここで
「怪談」を書いたのも頷ける土地、
何かしら異界を感じれるところだ。
久しぶりに地ビール館に行った。
三種飲み比べとざるそばを頼んだ。
3時ごろだったんで客は数人だった。
ざるそばがすごく冷えてうまかった。
ビールもうまく、ゆっくり飲んだ。