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宵えびす、京で飲む

女を買わないことは
全うな男の条件の一つだ、
村上春樹の短編だかに
そんな文章があったよな気がする。
若いとき読んだのでうろ覚えだけど、
昔はセックスはタダだったとも書いてた。
我々の時代、タダではなかった。
それなりの財力が
そこにたどり着くまでには必要だった。
 
だから
買うことにたぶん抵抗はさほどなかろう、
もちろん
セクハラだのジェンダーだの騒ぐ時代だから
大きな声じゃ言えない。
買われることには抵抗がある、
客体化の必要性は
昨今とみに言われてるがなかなか受容できない。
やはり女性は強いと
そうゆうとき感じる。
我々はとても弱々しく無力だと。
 
九日土曜、
京都へ向かう特急は空いてたし
鴨川にかかる三条の橋にも人の姿はまばらだった。
とはいえ、
河原町を歩くとやはりたくさん人はいた。
 
思うほど寒くなく、
空は高く晴れていた。
小一時間ほどで雑務を済ませ木屋町を歩くと、
たくさんの警官が男女を別々に取り囲んでいた。
騒然とはしてなかったから
グレーゾーンなんだろう。
脇をメルセデスやワーゲンが駆けてく。
 
四条をもうすこし下り馴染みのバーに入るも、
見慣れぬ顔だ。
戸惑いつつ席に着く。
4軒ある店のスタッフを
年明けからシフトで入れ換えてるとか、
夜9時閉めなきゃなくなったから
そうでもしないと経営難しいんだろう。
オーナーには初めて逢う、
祇園にあるバーにいつも入っていると。
もう一人のスタッフも他からだ。
 
だからまぁちょっとバタバタしたりはした、
勝手が違うんだもの仕方ない。
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とりあえずジントニック、
時間的にもこれから始めるが一番だろう。
初顔もあり話も多岐に飛びながら
二杯飲みビールを飲むと
6時ごろとなった。
 
店を出て鴨川の橋を越えると、
露店の灯りが揺れるのが見えた。
十日戎だ。
信号渡り横切る大和大路通には
少ないながらも参拝客がいた。
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そこから祇園の、
花見小路通なんて全く人影なくて、
やはり活気はまだまだ遠い。
芸妓に感染者が出たとかで
お茶屋さんも今月いっぱい閉めると。
開けてる店にしても9時までの時短営業だしね。
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フレッシュザクロを使ったカクテルが一杯目だ。
今は
前倒しして5時からのオープンらしい『タリスカー』、
中年カップルが先客で、
そのあと一人客がぞろぞろと来た。
まぁ何度か来た風なお客ばっかだったね、
今の時期なかなか新規は難しいか。
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バーボンを、ストレートでもらったよ。
年明け初めてのバーボンってわけじゃないが
ストレートは初か…。
 
最後は
いつものように伏見に寄って飲んだ。
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ロブロイ、
ボウモアは珍しくロックでだった。
それが悪かったのか、
結構あとで酔ったのよねぇ。



by wanio1507 | 2021-01-13 05:49 | 酔い | Comments(0)