玉造の空虚

吉田拓郎の唄なんぞ聴きながらウィスキー、
ハイボールにして飲んでみたとて、
昔のことを考えた後々、
あのウツロをちょいと形造りたくなった。
より近くの友達に言わせりゃ空虚とゆうのはオレの友だった。
双子のよな友、
それが十代後半からその玉造時代まで仲良くいた。
 
知らぬ人に説明がてら、
玉造とゆうんはオーサカにある下町、
ちょっと歩くと治安悪い鶴橋とかある今里、
だからまぁ安く住めた。
二十九歳だったか、一年半ほどそこにいた。

その前は港、
弁天町のさきにあるとこで三年ちょっと、
失恋を癒してた。
人生ゆうのは印をつけた訳でもないのに、
付箋が貼ってある誰かが勝手に。
そう、
勝手に転機ゆうのを、
振り返るとうまく語れるようにだ。
 
一人で部屋で飲むなんて、
もちろん不釣り合いで似合わないが
拓郎の唄はよい相手になる。
かつての友人は、
夭逝し亡骸とゆうか
亡霊だけが影のよに怪しくつきまとう。
空虚はもう鬼籍、
だからこうやって飲むと彼のことを思う。
若くて尖っててホラ吹きだった我々のことを恥ずかしげに、
酒のアテなんかにする。

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by wanio1507 | 2018-10-20 18:06 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

ワインボトルと共に週末を

バーに行かず帰る夜、
週末だけど金がない。
そんなときは安ワイン、千円までなら大丈夫。
ワインを飲むイメージはきっとないだろう、
日本酒よりも実はよく飲んでる。
ワインは味がわからないから、安くても良い。
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市内で一人暮らし、
もうずいぶん前、
玉造商店街に小さな酒屋があって、
チリワインとかオーストラリアのとか安く売ってた。
休みの日たまに買って、部屋で昼間から飲んだ。
なんか先の見えない袋小路にいた感覚、すごく覚えてる。
いつかこれが過去になる、
明け放ったベランダから見上げた夏空が今はようやく遠い。
望んだ通りに、過去になった。
 
おかしなことに、
過去になるのは一瞬で、
積み重なってる間はあまりそんな感覚にならない。
一秒毎に遠ざかってるのに、我に返って初めて気づく。
 
佐野元春の唄に「情けない週末」ってのがある、
断片的なフレーズしか頭にはないが、
十代のころ繰り返し聴いてカセットテープのテープが伸びてしまった。
それなのに、唄えないなんて情けないよな。
 
この夜を、
忘れてしまうのか、
それともずっとずっと先、
誰かに語れるほど覚えてるのか、
さてさて。


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by wanio1507 | 2018-10-19 19:58 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

あのころはなんて平気で言えるほど

大雨の警報のニュースに混じって死刑執行が行われたと、
たまたま乗り合わせたタクシーの運転手は
「平成がもう来年で終わるからね」と私見を述べていた。
なるほど、たしかにそれはあるだろう。
次まで持ち越したくない、それはわかる。
 
大雨洪水で
全国的にわちゃわちゃ言うてるときにってのは偶然なんだろか? 
それが気になった。
意図的じゃないにしたら神の仕業、
と言ってしまうとオカルトだ。
事件のときは日本にいなかったんであのときの空気感は知らない、
ただ数ヶ月後に戻ったとき
「虚ろ」のよなもんがこの国を覆っていて、
それはたぶん消え去りはしなかった。
学生運動の前と後、
似てるかもしれない。
 
あの頃は世紀末感があって、
それは今の空気と全く違う。
ある種の高揚感と喪失、
まだら模様のよに我々を人々を包んでいた。
 
突き抜けた先が今、
と言ってもいいし
底が抜けたのが今だとも。
どちらにせよ、
あのときの枠には良い意味でも悪い意味でも違ってる。
無責任の無責任さが全く違う。
無関心の無関心さが違う。
 
人は話してる事なんかより
話し方や表情を見てる、と彼は言う。
でも昔はそれが汲み取れたんだが
今は違っていて、
「空気読めない」なんてのはそうゆうことだ。
良くも悪くも、
影響し合わず干渉せずに
それが個性だとかになってる。
実際は個性なんて呼べるもんでもなんでもなく、
ただ協調性がないだけの子、
困った困ったと親がこぼす。
 
今はね、
挨拶が出来なくても親は恥ずかしくなくてね、
頭を下げたり出来ないまま大学生とかになっちゃう。
トークライブに来てたのは
エリートな意識高い子なんだろうが、
高いがゆえに彼らは犯罪を犯した。
その「理由」がきっとわかるんだろう。

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by wanio1507 | 2018-07-24 20:30 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

そして頭に浮かぶのは…。

金曜日、白ワインを飲みながら思い出していた。
家飲みの思い出は数少なく、
それでも静岡にいたころは週末はそればかりだった。
本人に都合よく記憶ゆうのは繋ぎ合わせるとこがあって、
静岡の富士宮で働いてたときはほとんど飲みに出てない。
腰を痛め整体通いしだしてからになるから、
はじめの一年は週末出なかった。
 
今みたく毎週末出てると
なんかそれが普通に思えるけど、
さすがにそんなの続けてない。
だから家飲みってのも正直あまりなく、
一人暮らしでもウィスキー買ってっての数えるほどだ。
誰かと家飲みもないなぁ、
だいたい人が来ることがなかったもんな。
そう考えるとなかなか寂しいヤツだ。
 
濃い付き合いって、そう思うとあまりない。
どっか冷めてる部分があるからなんだろう、
人との距離もうまく縮められない。
どうも離れてる。
 
だから、出ていくのかもしれない。
週末じっとしてられないのかもと、今になって考える。
寂しいとゆうわけでもなくね、
なんか部屋にいるよりかは救われる感じがあるなぁ。

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by wanio1507 | 2018-06-20 19:19 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

マルビルの地下―90's物語

ストーリー、
日本語だと物語、
つまりは物に語らせるわけで、
古い唄ゆうのはそうゆうのをよく語ってくれる。
ときどき頭の片隅で流れるミュージック、
なんでそんな記憶がってのが浮かんでくる。
 
梅田にあるマルビルの地下にレコード屋があった。
香港から戻って数ヵ月、
思い出したくない記憶も
あの娘がいればまだなんとか軽減される。
そのデートは何度目だったか、
ダイヤモンド地下街を歩いてそこに行った。
まだあの地下街も今ほど人がいなかった。
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当時、香港の歌姫にハマッていた。
そのあと日本デビューもし女優としてテレビにも出てた。
二度目の結婚したあとは表舞台から消えた、
今は娘が中国で活動してると聞く。
まぁ時は流れた。
 
香港のテレビで見かけた映画のシーンが印象的で、
半年後に日本でも公開になってロフトの地下の映画館で観た。
たぶんその前後になるんだろう、
そのマルビルに行ったのは。
記憶は断片しか残ってなくて、
レコード屋でずっとその歌手のCDを探してたってのしかない。
あの娘とダイヤモンド地下街を歩いたのも覚えてる。
 
飲みにも行ったんだろうなぁ。
90年代ならまだ盛況だったか、
陰りが見えてたか、
お初天神のバーにも二人で行ったよな記憶もある。
あのころ昼間のデートとゆうか遊び方があまり知らなくて、
夜なら飲みに行くのが当たり前だったからね、
それでもやはり女の子とは今よりちょっと大変だったかもな。
そんなしょっちゅうじゃなかったなぁ。
 
神戸の震災があったあとだったから
自分自身もう若くないって感じがあったし、
先行きがそう楽観的でもなくなってきてた。
今思うとまだまだなんやが、
男って二十代半ば過ぎてまでバカやってられなくなるんだよな。
 
でも、
まだまだその先はいろんなことがあった。
あんなもんじゃなく、
人生ってのはまだ始まったばかりのよなもんだった。

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by wanio1507 | 2018-06-12 19:38 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

バラ咲くころの話

昨日の朝、
パン屋への行き帰りの途上、
ある家の前を通ったら深紅のバラが咲いていた。
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赤は赤で深みがあってまるで上質の生地のよで、
さすが女王とか呼ばれても仕方ない。
見事なもんだ。
 
バラ自体に思い出はあまりなく、
タイトル通りやはり時期になってしまう。
誰かといたとき歩いたとき、
そこにバラが咲いていた、
そんな記憶だ。
 
バラのせいなのか、
女性との思い出だし、
どちらも恋い焦がれてただけに妙に生々しかったりする。
下手をすると昨日や先週、
そんなリアルさがありながら辿ろうとするとスッと消える。
輪郭だけ残して、バラだけ残して消えてしまう。
だからバラを見れば一瞬、浮かんでは消える。
儚い話だ。

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by wanio1507 | 2018-06-04 19:34 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

空の色は変わんない

チベタントランスのことネットで調べてたら、
シルクロード旅行記なるものを見つけた。
ふと、カシュガルの写真が目についた。
当たり前の話だけど、
二十年前と空の色は変わってなかった。
 
やっぱ画像がキレイだ、時代だわね。
ああもあまりに鮮明だと、
なんか頭のなかのモノクロな記憶が変に上書きされそうで怖い。
当たり前な話だけど、
今もそんなバックパッカーな子がいるんだね…。
 
ただあまり興味がないのよ、
海外のあちこちに住んでるとか働いてるとかテレビでやってるけど、
まず見ない。
行く気もないのにってタイプなんでね、
行きたい行きたいってなっちゃうと情報は当然欲しがるけど、
普段は全く興味ない。
 
だから、ホンマたまにだね。

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by wanio1507 | 2018-05-28 19:31 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

マップの話

20年ほどの昔、ギリシャを旅していた。
バックパッカーだったが
当時は恥ずかしく称してはなかった。
旅人と名乗れたのもそんなことから離れたあと、
恥知らずと言ってるよなもんと思えて仕方なかった。
 
さっきテレビで恥知らずが映ってた。
任意、とは建て前と知らぬ大人はどれだけいるのか? 
汚ならしい大人の姿に純真さを偽るほど醜いものはなかろうに、
あたかも自然の理のよに詭弁を並べていた。
間違いを間違いとも思えない人が増え、
正しさを押し通し押し付ける輩が増えた。
それを恥知らずと呼ぶのは当たり前のことだろう。
 
何ヵ国目かにギリシャに来て、
そこのガイドブックを持ってきてなかった。
荷物省く意味だったか単に忘れたのか、
アテネに舟で着いたときマップがないからずいぶん道の迷った。
港から地下鉄だったんで
市街地に入るのに問題はなかったがね、
朝早くかなり歩いたよ。
一時間ぐらい当てずっぽうに町をふらふらした。
 
街角にあるキオスクみたいなとこでマップを買った。
ベンチに腰掛けマップを開いて、
そこでようやくここがどこか理解できた。
ホンマ、地下鉄の駅から十数分んとこにホテルはあった。
今いる広場からもそんな遠くない。
 
ホテルの部屋からはアクアポリスの丘が見えた。
あれは春だったか…。

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by wanio1507 | 2018-03-14 19:36 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

なつかしや、ミーツ

雑誌は読まなくなった。
若いころからそれほど読むタイプやなかったが、
定期的とゆうか気紛れに買うのは何冊かあった。
本屋にもよく行ってた。
 
今は本屋も減ったし、
たまに行ってもほんと読む本や雑誌に困る。
手に取るまでちょっと時間かかってしまう。
時間潰す場所じゃなくなったよな。
 
トイレを借りたコンビニで見かけた雑誌、
京都にもあるんだなってビックリした。
たぶん学生が多いから若者が多いから
この手のも売ってるんだろう。
なつかしくなって思わず買った。
よく読んでたのは二十代か、
スゴく記憶にあるのは富士宮で、
静岡なのに関西ローカル誌が置いてあって驚いた。
そのときも懐かしいって思ったんだが
もうあれから20年近い。
本屋は、
三十過ぎて富士宮で住んでたときあまりに暇でよく行ってた。
何軒か町にはあり、どこもまんべんなく行ってた。
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この雑誌は飲食の店が特集でいろいろと紹介していて、
やはりもう飲み出していて
オーサカ市内に独り暮らししていたときにピタリと。
きっとそうゆうのじゃないと手に取らなかっただろう。
いくつかのコラムは昔から同じ人が書いてる、
それも関西ノリなのが心地いい。
「うわっ、懐かしい」と思わず呟いてしまった。

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by wanio1507 | 2018-01-29 20:10 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

成人式の思い出なんて

言うまでもなく我々のころは15日が成人の日で、
やはり寒かった。
全く式には行くつもりなく寝てたら、
朝早く中学んときの友達が誘いに来た。
面倒だったが
断るのももうひとつ面倒だったんで仕方なく行った。
それでも式には出なかった。
外でぼーっと写真館に行ってる友達を待ってた。
 
聞いてみると周囲にちゃんと式に出た人は少ない。
今で言うとこのリア充、
そんなんとは当時からあまり縁がなかった。
すでに働いてたし
翌日は仕事だったから夜に居酒屋行ってもあまり飲まなかったよに思う。
浮かれてたのは一部だけだった気がする。
今もテレビなんかで毎年ニュースになる成人式も、
やはり浮かれた人しか出てこない。
メディア的にはそれが正解なんだろう。
 
今のテレビは芸人がコメンテーターなんてやってたりする、
普通やマトモがずいぶんズレた。
だからなのか、
クレーマーを生業としたよな人種、
昔ならヤ●ザだろうってゆう歪んだ人が増えた。
引かれた線がズレれば必然そうなる、
おかしくなるのも当たり前だろう。
逆か、
おかしな人が線をずらした。
 
そうゆう意味じゃ、
神戸じゃないにしてもあの手のが市長だもんな、
お洒落な街のイメージだだ下がりだ。
関東圏の人に先月訊かれたんだよ、
神戸ってどんなとこ?とね。
ヤ●ザとマ●ムがいる街と答えたんやが
あながち間違ってへんよな…。
あまり行ったことないけど、怖いイメージしかない。
 
しかし昨日の15日にアップするつもりが忘れてた。
書いたのは成人の日だったのにな…。

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by wanio1507 | 2018-01-16 18:45 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)