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喫茶店で夕飯を

願わくばビールがあればサイコー
と思えるほど日差しギラギラ、
駅からちょっと先にある市民会館に付随する喫茶店、
たまに入る。
一人で喫茶店にしてもメシ屋にしても、
あまり入らない。
 
旅に出てもずいぶん迷う。
ある意味仕方なく入る。
 
外資系の喫茶店なんて一人で入ったことはない。
誰かに連れられ誘われでしか、入ったことない。
緊張するといえばそれまでで、
リラックスするために喫茶店なんてあるじゃないか
と矛盾が頭をもたげる。
 
あ、そうそう、日常の話だ。
母と姉が今朝、
シンガポールへと旅立ち、
夕飯に喫茶店でトンカツを食べた。
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客は誰もおらず、
夕陽浴びるサラリーマンや学生やOLやオバサン、
それをおっきな縦長の窓からぼんやり眺めていた。
トンカツ定食はなんとなくノスタルジック、
ビールが欲しかったがなかった。
 
ふと、
昔よく行ってた喫茶店をね、
友達の家の近くで歯科大がそばの店の味を思い出した。
十代の終わりごろだった。
 
先々週、
川越で彼女の車に乗ってたら
BGMがハマショーの『19のままさ』が流れてね、
ちょうどその喫茶店のころだよ我々の19歳は。
流れたねぇ時は。
 
変わりゆくもの、
変わらないもの、
たぶん狭間に我々はいた。
そして今、
あなたは変わりゆくもので
オレは変わらないもの、
だからバランスを欠いている。
 
トンカツを食べ終え役所から出る人たちの波に逆らい歩く。
川原町のスナック街を抜け、
桜並木のある土手へと。
吹く風がようやく、涼しい。

by wanio1507 | 2019-05-17 05:36 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

川越での黄昏た数日

待ち合わせたのは4月最後の月曜日、
そっから3日の朝まで川越にはいた。
だから都合5日ほど滞在したことになる。
なかなかそれだけ他人の家にいることなんてないからね、
まさに居候。
おもてなしにはホンマ頭が下がる思いだ。
 
3食昼寝つきって感じでのんびりさせてもらった。
二人で餃子作ったりってのも長い付き合いながら初めてで
写真は何日目か忘れたけど夕飯、
その地のクラフトビールコエド、
刺身が食いたくなってムリ言って近くのスーパーに行った。
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ビールもね、そこで買った。
スーパーも考えたらずいぶん久しぶりだった。
 
うちの母親が、
あまり食卓に何品も並ばぬ人で
子どもんときから貧乏だなって偏見があった。
だからこんなにおかずがあると、
ホンマご飯少量でお腹いっぱいなっちゃう。
 
武蔵野うどんってのがある、
存在を以前こちらに来たとき知って食べたいってね、
今回夕飯でって話してたら冷蔵庫にうどんあるって。
じゃあ作れなくない? 
ささっと手作りの武蔵野うどん、
つけうどんでね、美味しかった。
 
リフォームした家、真新しい畳の臭い、ゆっくり出来た。
彼女は大変だったと思う、
いろいろ気を使って無神経なオレの相手してね、
とても疲れたようで腑抜けになったと先週連絡があった。
楽しかったけど、
ちょっとね、浮かれすぎてたのかもしれない。
そのあと信州松本に二人して出掛けて余計厳しかったかな、
考えなさ過ぎた。
今は反省と後悔、楽しかっただけにね。


by wanio1507 | 2019-05-13 05:55 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

バイクとサクラと

もう十年とか前になる話だが、
バイク乗りだった。
30歳代半ばに免許を取って
たまにツーリングなんかにも出ていた。
 
春といえばサクラを見にあちこちに行った。
奈良の宇陀にある又兵衛桜、
これも見に行った。
残念ながら写真は残ってないが、
有名なんで調べたらすぐ見れるだろう。
樹齢300年とかの大樹で、
隠れ里のよなとこの田んぼに植わってる。
平日に行ったけどすごい人が見に来ていた。
 
もう一つ印象的なのは東海道、
富士をバックにっての求め走ったりもしたが、
岡崎のが妙に記憶にある。
あれはピカタを食べに岡崎のホテルに行ってね、
バイクを止めたのが土手だったかな、
そこで菜の花とサクラを見た。
あったかい日差し浴びながらね、キレイだった。
 
富士山は沼津かな、
サクラ求めてあの辺りで撮った。
まだ寒くてね、
青空に雪乗っけた山がとてもキレイだった。
 
サクラもそうだったけど紅葉も、
バイクだとよく奈良の山に入ってた。
ホント誰も知らないとこに咲いてたりするんだよね。
こればかりはバイク乗りの特権だと思うんだ、
今のよに乗らなくなっちゃうとあんな体験はもうないね。

by wanio1507 | 2019-04-30 15:40 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

当時の世界の果て

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これは保育園のサクラ、
すぐ近くに子どもんころ住んでいた。
まだ五歳くらいだったか、
この保育園にはまだ入っておらず一年間ほど家にいた。
内向的な性格だったから
一人遊びは嫌いじゃなかった。
まるで永遠のよな時間、
もちろん幼すぎて時間の感覚があったとも言えない。
 
時間の感覚もそうだから、
距離とゆうか広さもね、
まだ頭にはちゃんと入ってなく、
ここまでが自由に歩ける範囲で
この先は他の世界のように思っていた。
この何年かあとに、
世界の果てを知る。
 
保育園のまわりは田んぼで、
その向こうに住宅地があった。
バス通りは逆にあって、
その先はおっきな工場の長い長い塀が続いていた。
保育園の裏手には小さい工場がいくつかあった。
そう、郵便局が角にはあった。
今残ってるのは郵便局と保育園、
おっきな工場は
その広さを3分の1にして大学がそっちに移動した。
大学がね、
バス通りの先にあってね、
そこが当時の世界の果てだった。
 
今は大学あとに中央図書館、
門が閉ざされた向こうに見える山々がね、
当時もすごく印象深い。
まだ生まれて数年間なのに、
今も記憶に刻まれるくらいだ。

by wanio1507 | 2019-04-18 19:46 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

本屋が減ったのとネットは関係するか?

また昔話になる。
 
静岡県に富士宮とゆう町があって
十何年か前に二年ほど住んでいた。
今ならB級グルメで
全国中に知れわたっているが
その頃は静岡県内でも知ってる人は少なかった。
 
パソコンは持っていったけど
当時はまだ電話回線、
ネットってもんも今ほど魑魅魍魎が跋扈してなかったよに思う。
ケータイ電話もようやくカメラ付きが出回ったころ、
出会い系とゆうのが流行り出していた。
それに関係する事件も起き、ニュースにもよく出ていた。
 
町には何軒か本屋があり、
歩いて十五分とかのとこが一番近くよく行ってた。
それでも三十分ぐらいあればほとんどは行けたし、
今考えたらそんな数があるって珍しいことだ。
人もたくさん住んでる町じゃなかったし
マンションや団地もそんななかったし。
 
小学生んときもね、
本屋には毎日のよに行って
立ち読みを何時間もするよな子だったけど、
まさか同じよなことをまたするとは、
もう三十歳も越えていたのに自分でも驚きしかない。
週末に本屋はよく行った。
 
暇だったんだ、週末やることがない。
知り合いも友達もいない場所で、
仕事はほとんど会話もしなかったし
関係性ってのがまったくなく、ホンマ暇だった。
バイクもまだ乗ってなかった。
バーもね、
静岡市のバーに通ったのは終わりの半年だけだったし。
 
もし今なら…と考える。
何年か前に訪れたが
もうあの町に本屋はほとんどない。
時代の流れってヤツだろう。
もし今ならネットしかないんだろうか?


by wanio1507 | 2019-04-11 19:47 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

ノスタルジックに春を感じる話

ときどき私は昔話をする、
旅してたときのことを口にする。
そのときは裸でベッドに転がりテレビを眺めていて、
発情期のネコの鳴き声について誰かが話してるときだった。
 
春が近づくと、
夜中甘ったるい声を耳にしたりする。
この前は明け方、
新聞を取りに出たら
道の真ん中で仲睦まじい二匹のネコがいた。
気配を感じたのか、
すぐに消えたが
世界はそのときまできっと彼らの為にあった。
 
ギリシャを旅してたとき、小さな島で部屋を借りた。
4月の初め、青い空が開け放った窓から見えた。
ベッドに仰向けになり、
ぼーっとプレイボーイとゆう雑誌を見ていた。
現地で買ったそれを、
もちろん英語だから読み取れないが
載っている何人かの裸の女性が目を楽しませてくれた。
ギリシャだからちゃんと性器まで写してある。
黒髪やブロンド、
肌の色も皆違い体型も違っていた。
 
昼下がり、ネコの鳴き声が聞こえる。
小さな声だ。
やがて、
一つの声が話をしてるよな、
話しかけてるよに聞こえてきて、
起き上がり窓の外に目をやった。
隣の屋根、
その向こうに一匹のネコがいる。
その顔が向いてる先に視線を映すと、
もう一匹いる。
白いネコだ。
 
警戒してるのだろう、
距離はなかなか変わらない。
白いネコもちょっとずつ答えるよな声を返す。
会話のよなやり取り、
たぶん彼らはこちらには気づいてない。
 
のどかな日の光、
風は少しひんやりするものの
空気の匂いにはなにやら甘さがある。
花だろうか。
蜜だろうか。
 
どれだけたったか、
30分ぐらいか、二匹の距離はもうずいぶん近い。
会話も艶っぽくなるか、
って出前、
もう少しだったのになぁ…。
金切り声が空を引き裂く、
爪で引っ掻いたよな痛々しい怒号が飛び交う。
ブレイクアウト。

by wanio1507 | 2019-03-28 19:50 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

右斜め上にいる人

上か下かならすぐわかるし、斜め上もすぐだ。
右か左か、そこ迷った。
右は想像、左は過去、
たしか目の向くのがどっちの斜め上かで
なにを考えてるかわかるとか…。
ならば右だろう。
 
ちょうど十歳上ってこともあり、意識にあった。
小劇がオーサカでも流行りだしたころ、
彼女を知ったが
詳しく知るよになったのは
中島らもの秘書、
エッセイストとしてだ。
 
夕刊にその人が船場のことを書いていた。
写真じゃずいぶんグレイヘアになってた。
そうゆうのが自然だとかで昨今よくメディアで見かける。
アンチエイジングの振り子が逆に振れた感じだろうか。
 
地のまま、昔からそんな人だった。
飾らないとこが良かった。
一時期はよく関西ローカルで目にして、
あるときからパタッと見なくなった。
ただこちらサイドの問題もあろう、
何年かオーサカにいなかったし。
いつもノスタルジックな話をするたび、
その空白とゆうかエアポケットに落ちたかのよな時間を考える。
あれはあれで大事だったなと思う、
人生とゆうのは流れがいつも同じじゃない。
急流もあるし漂うだけの時もある。
 
久しぶりに見て、
相変わらず斜め上にいるなと感じた。
あのとき見上げたときのまんま、
あのときの輝きのまんまだ。

by wanio1507 | 2019-01-24 20:07 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

キューバについて話せること一つ

まだ若いときバックパッカーだったけど、
その数年後
ちゃんとデパートの下請けとして
日々汗水垂らしてたころのこと、
友達がキューバに行った。
いや、
キューバに行って財布とパスポートを失ったのはその前、
まだバイト暮らしだったころか…。
 
記憶とゆうのは、
ときどき質の悪いオカマのようで
都合良く声色を変え姿を変えてしまう。
あやふやなことは四十を過ぎると増えた。
結構しっかり覚えてたんだが、
明け方の夢みたく輪郭しかわからない。
 
そう、昼間家にいたら突然電話が鳴った、
キューバからだった。
紛失したから帰国出来ないとゆう。
まだアメリカからの圧力が酷くて
日本からは金が送れなかった。
ほら、
村上龍がつまんない映画を撮ったりして
キューバ音楽にハマってたとき、
友達もその影響をモロに被り
スペイン語を完璧に近くマスターして旅立ち、
初めての海外がキューバだからまぁ紛失しちゃうわけだ。
 
結果を言えば、
裏ルートを使い送金は出来て、
彼は2ヶ月ぐらい滞在して帰ってきた。
そしてその経験のほうが飛びきりなもんだった、
とゆうことが世の中往々にしてある。
なんとかは金を出してでもと、
今の子なら決してそんな心境ならないだろう。
 
誰だってきっとそうだろう、
わざわざ苦労してまでなんて思わない。
結果どう転ぶかわからないから、
気持ちがそうなる程度だ。
そしてオレがキューバについて語れるのもそれぐらい。
 
もし、
もし送金出来なかったら
キューバに行かなきゃならんかねと、
電話を切ったあと考えた。
大変そうだがそのぐらいならムリじゃないなと、
ベッドに転がりながら思った。
まだ若く逞しかった、
と今になりゃ笑い話だ。
ムダだとかあまりどうでも良かったな。

by wanio1507 | 2018-11-08 19:11 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

玉造の空虚

吉田拓郎の唄なんぞ聴きながらウィスキー、
ハイボールにして飲んでみたとて、
昔のことを考えた後々、
あのウツロをちょいと形造りたくなった。
より近くの友達に言わせりゃ空虚とゆうのはオレの友だった。
双子のよな友、
それが十代後半からその玉造時代まで仲良くいた。
 
知らぬ人に説明がてら、
玉造とゆうんはオーサカにある下町、
ちょっと歩くと治安悪い鶴橋とかある今里、
だからまぁ安く住めた。
二十九歳だったか、一年半ほどそこにいた。

その前は港、
弁天町のさきにあるとこで三年ちょっと、
失恋を癒してた。
人生ゆうのは印をつけた訳でもないのに、
付箋が貼ってある誰かが勝手に。
そう、
勝手に転機ゆうのを、
振り返るとうまく語れるようにだ。
 
一人で部屋で飲むなんて、
もちろん不釣り合いで似合わないが
拓郎の唄はよい相手になる。
かつての友人は、
夭逝し亡骸とゆうか
亡霊だけが影のよに怪しくつきまとう。
空虚はもう鬼籍、
だからこうやって飲むと彼のことを思う。
若くて尖っててホラ吹きだった我々のことを恥ずかしげに、
酒のアテなんかにする。

by wanio1507 | 2018-10-20 18:06 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)

ワインボトルと共に週末を

バーに行かず帰る夜、
週末だけど金がない。
そんなときは安ワイン、千円までなら大丈夫。
ワインを飲むイメージはきっとないだろう、
日本酒よりも実はよく飲んでる。
ワインは味がわからないから、安くても良い。
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市内で一人暮らし、
もうずいぶん前、
玉造商店街に小さな酒屋があって、
チリワインとかオーストラリアのとか安く売ってた。
休みの日たまに買って、部屋で昼間から飲んだ。
なんか先の見えない袋小路にいた感覚、すごく覚えてる。
いつかこれが過去になる、
明け放ったベランダから見上げた夏空が今はようやく遠い。
望んだ通りに、過去になった。
 
おかしなことに、
過去になるのは一瞬で、
積み重なってる間はあまりそんな感覚にならない。
一秒毎に遠ざかってるのに、我に返って初めて気づく。
 
佐野元春の唄に「情けない週末」ってのがある、
断片的なフレーズしか頭にはないが、
十代のころ繰り返し聴いてカセットテープのテープが伸びてしまった。
それなのに、唄えないなんて情けないよな。
 
この夜を、
忘れてしまうのか、
それともずっとずっと先、
誰かに語れるほど覚えてるのか、
さてさて。


by wanio1507 | 2018-10-19 19:58 | 過ぎ去った日のこと | Comments(0)